よう!まーた来やがったな!
今度は何が良いんだい?
なに?簡単に商売できる商売だと?
おうおう、そうそう簡単にできるもんなんか、あるわけねぇじゃねぇか。
なに?朝起きだけは得意だぁ?
おう!ならピッタリのがあるぜ!!
江戸の朝と言やぁ、何っつっても「納豆売り」よ!!
よし!今日は納豆売りについて紹介してやっからよ!
耳かっぽじって、よーく聞きやがれ!!
納豆売りは何時頃から江戸に登場したの?
納豆売りが江戸の街に姿を現したのは、18世紀初頭の元禄期頃だぜ。
当初は冬季限定の商売だったんでぇ。
え?何で冬か?って?
そりゃ、お前ぇさん、現代人みてーに冷蔵庫やら保存料なんざ無かったからよ、夏場に納豆傷みやすかったってわけだな。
でもよぅ、ニーズには勝てなかったんだな。
江戸で納豆が大人気になっちまって、江戸の後期にゃあ、夏場も売られるようになったんでぇ。
そして、納豆売りは朝に俸手振りが売りに来てたんだぜ。
庶民の江戸の朝ごはんって言ったら、やっぱり、味噌汁に叩いた納豆を入れて作った「納豆汁」!!これっきゃねぇだろ!!
だからよ、納豆売りも、青菜と叩き納豆のセット販売なんかをしてる納豆売りもいる位なのよ!!
だいたいの納豆売りは、昼過ぎには売り切れてる事が多いからよ!
納豆の製法と職人の技
え?納豆ってどうやって作ってたかって?
よしよし、納豆の作り方について教えてやらぁ!
まず、大豆を蒸すだろ?そして、わらに包んで発酵させるんだけどよ、ここが職人の技が光るところよ!!
発酵の温度とか、時間を絶妙に調整したりしてよ、最高の納豆を作りだすんだ!
川柳にも納豆が!?
江戸人たちの納豆の人気ぶりと言やぁ、川柳なんかでも読まれてたんだぜ!
「納豆を食えばご飯が三杯増え」
どんな意味かってーと、「納豆さえありゃ、少ないご飯でも満足できるぜ」って事だな!
安くて、旨くて、栄養満点!
免疫力までつけてくれる納豆は、まさに庶民の見方だったってわけでぇ!
江戸っ子の納豆の食べ方は?
じゃあ、江戸人たちの納豆の食べ方を教えるぜ!
・納豆に醤油をかけて、ご飯にのせて食べる。
・叩いた納豆を味噌汁に入れて食べる納豆汁。
・そばやうどんのトッピングとして納豆を使う。
・味噌玉に納豆を混ぜて、ご飯のお供にする。
どうでぇ、現代人でもこれやってる人間も、意外にいるんじゃねぇか?
現代の納豆と、江戸の納豆の違いは?
現代人の納豆は、江戸の納豆とは、随分変わっちまったんだ。
江戸時代はわらに包んで発酵させてたけどよ、現代人はプラスチック容器での発酵が主流になっちまった。
現代人は、菌の大切さってもんを理解してんのかねぇ。
菌を殺すって事は、
人間文化を殺すって事に等しいんだぜ!
江戸の納豆を現代に楽しむ
最後に、現代人でも、江戸を感じる納豆の食べ方を、少しだけ紹介するぜ!
①わら納豆を試す
現代人でも、藁納豆を販売してる業者もあるだろ?
それだけでも、少しだけ江戸の風味を味わえるかもな?
②納豆味噌を作る
納豆と味噌を混ぜ合わせて、オリジナルの納豆味噌を作ってみても面白ぇかもな。わっちは、山椒とか七味なんかも入れて良く食べてるぜ!
③納豆を薬味にする
そばやうどんに納豆のっけるとよ、あっという間に江戸の食べ方になるぜ!
④朝の納豆習慣
やっぱ、なんつっても朝からは納豆汁よ!
ひきわり納豆を味噌汁に入れるだけ!な、簡単だろ?
さて、お前ぇさんも、明日から納豆を売っていくかい?
え?納豆の匂いが苦手だぁ?
おうおう!なんでぇ!つまんねぇな!
じゃ、また別の紹介してやっからよ!また来いよ!
じゃあな!!