よう!わっちは、大江戸 皆吉ってもんよ!江戸の職業案内所、まぁ、現代人のはろーわーくってやつをやってんのよ!
なに?江戸で働いてみてぇって?おう!なら、わっちがこれから、いろいろ紹介してやっからよ!気に入ったもんあったら、働いてみればいいじゃねぇか!
じゃ、早速行くぜ!
第一回目の今日は虫売りの紹介よ!
虫売りってのは、読んで字の如く、虫を売ってるんだけどよ、こどものみならず、大人まで客が多い商売なんでぃ。
虫売りは、色とりどりの虫籠を並べた屋台を引いて立って「リーンリーン」とスズムシの澄んだ音色が、夏の夜の雰囲気を盛り上げるんだぜ!
それからよ、「チンチロリン」というマツムシの鳴き声も、虫籠から漏れ聞こえてきてな、江戸人たちゃ、この音色に心を奪われ、つい足を止めてしまうんだぜ!
虫売りの誕生 - 江戸っ子の遊び心から生まれた商売
虫売りが登場したのは、寛政時代(1789-1801)頃でぇ。
神田のおでん屋「忠蔵」ってやろーが始めたって言われてんだが、本当かどうかはわかんねぇ。
ま、当時の江戸は、経済的にも文化的にも花開いていた時代だからよ。
そんな中で、虫の音色を楽しむ「虫聴き」という遊びが江戸人の間で人気になって、虫売りっつー職業が生まれたんでぇ。
虫売りの商品 - 季節を告げる小さな歌い手たち
虫売りが扱う虫は、季節によって当然変わるんだぜ。
夏から秋にかけては、スズムシ、マツムシ、クツワムシとか色々とあるんだが、初夏に売るホタルは特に人気商品だったんだぜ。
蛍用の虫かごまであってよ、懐中電灯代わりに、若い娘さんが持ち歩いてんだ。粋じゃねぇか!
虫売りの仕事の裏側
虫売りの仕事って、ただ虫を売るだけじゃねぇんだ。
虫の育て方や、適切な餌、環境づくりなど、高度な技術と知識なんかも当然必要ってわけでぃ。
価格も虫の種類とか品質によって、高ぇのもあったんだ。
時代の変化と虫売りの運命
そんな、一世を風靡した虫売りもよ、天保の改革(1841-1843)の時、贅沢禁止令で一時的に虫売りが禁止されちまうんでぇ。
でもよ、人々の根強い人気があって、その後復活!
けっ!お上が庶民のささやかな楽しみを奪おうとするから、そんなことになるんじゃねぇか!
やっぱ、物言う時ゃ、きちんと言うべきだぜ!それから、明治時代以降も、形を変えながら続いて行くんだ。
江戸と今、変わる仕事の形
ってなわけでよ、虫売りっつーのは、江戸時代ならではの文化から生まれたもって訳だ。
現代人っつーのは、季節が無くなってるって言うじゃねぇか!
でもよ!江戸の虫売りみてーな、文化や季節とつながった仕事の在り方って、今の社会でも見直す価値があるんじゃねぇか?お前ぇさんはどう思うよ?
おわりに
ってなわけで、どーよ虫売り!お前ぇさん、やってみる氣はねぇか!?
現代人もよ、忙しい毎日の中でちょっと立ち止まって、虫の音に耳を傾けてみるってのはどうよ!
自然に神が宿る八百万の神の国、それが、わっちらの住む日本って国よ!
自然と仲良く生きる日本の文化っつーのも、大ぇ事にしねぇとな!
えっ!?違う職業も知りてぇだ?
しょうがねぇなぁ。また、紹介してやるよ!じゃあな!