おう!なんでぇ、まーた来やがったのかい!
今度はどんなのがやってみたいんでぇ?
なに?料理が好きだから、料理関係の職に付きてぇだと?
おっ!じゃあ、天ぷら屋ってのはどうよ!
しっかり紹介してやっから、耳かっぽじって、よーく聞きな!
天ぷらは、江戸の何時頃からあった?
天ぷらは、16世紀頃に、南蛮貿易を通じて日本に伝わってきたのよ!
江戸の初期位まではよ、なんせ油を作る技術が未熟だったからよ、高級な料理だったんだぜ。
ところがよ、江戸後期位ぇになると、まさに江戸人達の娯楽の味!
現代人の言葉で言やぁ、ファーストフードって奴よ!
特に屋台料理としてな、蕎麦屋や鰻屋に続く人気ぶりだったんだぜ!!
屋台料理の理由としちゃあ、なんせ江戸は火事の多いからな、屋内での調理に制限がかかっちまってよ、それで屋台が支流になったんだぜ。
どんな具材が人気だったの?
庶民の胃袋を掴んだ天ぷらの人気商品と言やぁ、江戸前の新鮮な魚介類を使った天ぷらだな!
天ぷらの具材は、ハゼ、アナゴ、キスなどの小魚、芝エビ、貝柱、するめとかな。
あと、さつまいも、れんこん、ごぼうなんかも人気だったのよ!
江戸の調理方法はどんなのだったの?
調理方法は、小麦粉と水で作った衣を具材にまとわせてよ、高温の胡麻油でサッと揚げるのが江戸流だぜ。
なに?ごま油で揚げるなんて、贅沢だって?
江戸じゃごま油が支流よ!
19世紀になるとな、天ぷらも高級なのが登場してくるんだぜ。
「金ぷら」は卵黄を使った贅沢な衣で、「銀ぷら」は卵白を使った上品な仕上がりが特徴でな、ふわっとした、現代人で言う「フリッター」みてぇなしあがりだな。
お値段以上!?天ぷらの値段はいくら位だったの?
江戸時代の天ぷらと言やぁ、1本4文程度だ。
当時のそば1杯が16文だったことを考えると、かなりお得だよな!
現代の価格で言やぁ、一文30円位ぇだから、1本120円位ぇだな。
な、庶民にも十分手が届く金額だろ?
天ぷら屋で働く人たちの一日のスケジュールは?
天ぷら屋の朝は早ぇえぞ。
まず、早朝から市場で新鮮な魚介類を仕入れる、そして準備して、屋台につぎ込むんでぇ。
なに?楽しそうだって?
でもよぅ、常に火事と隣り合わせだろ?
火と油の取り扱いには、十分な気遣いが必要なんだぜ!
とにかく天ぷらはよ、寿司、蕎麦と並んで「江戸三味」と呼ばれるほどの人気を誇ったんだぜ!!
おうお前ぇさん、屋台貸してやっから、明日から早速、朝市に行くと良いぜ。
なに?そしたらこのブログが終わっちまうから辞めとくだぁ?
何、訳分かんねぇ事言ってんだ?
しゃーねーなー、また別のしょうかいしてやっから、また来いよ!
まってるぜ!!じゃあな!